レイプ 日本での#MeToo  ジャーナリストの伊藤詩織さん 著名な男性記者に対する訴訟に勝訴 クーリエ・アンテルナショナル誌

TEXT by ASAHI SHIMBUN-TOKYO 2019.12.18

f:id:StephenDedalus:20210729115550p:plain

PHOTO / Kyodo/via REUTERS

12月18日水曜日、日本でのレイプ事件を、公の場で証言した女性たちのうちの一人、伊藤詩織さんが裁判に勝訴した。

ジャーナリストの伊藤詩織さんが,著名なテレビ記者に対する訴訟に勝訴したと「朝日新聞」が報じた。彼女はこの男性記者から、2015年に飲み物に薬を混ぜられ、意識を失っている間にレイプをされたとして、男性記者を告発していた。東京地裁は、彼女の証言の信頼性を認め、テレビ局TBSの元ワシントン支局長であるこの男性に対し、330万円(27,000ユーロ)の賠償金の支払いを命じる判決を下した。
彼女の告発があったにも関わらず、山口敬之には、証拠不十分との理由で嫌疑がかけられていなかった。その結果として、山口敬之は彼女に対して名誉棄損で反訴をしたが、不首尾に終わった。伊藤詩織さんは、レイプの被害の結果生じたストレスに対する賠償のための、民事裁判の手続きを始めていた。「朝日新聞」によると、日本での#MeTooの旗手となった伊藤詩織さんは、判決に満足したという。
「(刑事)事件が不起訴となり、刑事事件の証拠として提出された物のすべてを知ることはできないでいました。それが今回の民事裁判で公になったことに、満足しています」
12月18日水曜日に下された判決の後、彼女はメディアに対してそう表明した。

2017年、伊藤詩織さんは、日本では全く異例な行動を取っていた。彼女は、安倍晋三首相に近い人物といわれる山口敬之に対して行っていたいくつかの告発を報告するために、メディアの前にその姿を現したのだった。(了)

www.courrierinternational.com