レイプの被害に遭ったジャーナリスト伊藤詩織さんの著書がまもなくフランスに到着する Nautiljon

Le livre de Shiori Ito, journaliste japonaise victime de viol, bientôt en France

TEXT by Nordvei 2019.1.14

2017年末、事件は日本のメディアに大きな反響を呼んだ。28歳の伊藤詩織さんは自身の受けたレイプ被害と、日本での性暴力にまつわるタブーを公然と告発した。彼女は、国際メディアを震撼させた記者会見でこう公表した。「日本では被害者の声は聞き入れてもらえない」と。
2015年、伊藤詩織さんは、テレビ局のTBSで高い地位にあり、安倍首相の伝記作家でもある男性からレイプの被害に遭った。プロのジャーナリストである彼女は、2017年10月、彼女の日本の司法に対する闘いを『Black Box』と題した著作の中で語ることを決めた。文藝春秋社から出版されたこの著作は早速この春、私達の国で翻訳される。
Philippe Picquier社は2019年4月4日に、この衝撃的な証言を“La boîte noire”のタイトルで彼らのカタログに加える。

(出版社による要約)
伊藤詩織さんは26歳(原文ママ)のジャーナリストである。ある夜、彼女は仕事の打ち合わせを兼ねた会食のため、レストランで山口敬之と落ち合った。山口氏は(当時)TBSのワシントン支局長で、安倍首相に近い人物である。
数時間後、ホテルの一室で目を覚ますと、レイプをされていた。闘いの道のりが始まった。彼女の粘り強さは報われ、強姦犯は裁判所から嫌疑をかけられた。しかし事態が急転し、決定は白紙に戻ってしまう。
首相に近い人物である警視庁刑事部長からの電話があった後、逮捕は取り止めとなった。裁判所は結局、不起訴を言い渡した。
女性たちにとって、顔を出して個人的な発言をすることが、まさに社会的な自殺を意味する日本で、#MeToo⁠ ⁠は #WeToo になった。(了)

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